隷族-ﾚｲｿﾞｸ-

縄の声が聞こえたという

ただ声に耳を傾け

縄が走りたい

縄が合わさりたい

そんな場所に自然と指が動いたという



素肌でそれを受けたいと思った

何も隠さず

ありのまま姿を晒し

身も心も裸にして受けたいと思った



縄の群れを見ただけで心高鳴り

肌に触れた途端いざなわれる

一重二重

幾重にも巻かれる度に悦ぶ躯



嗚咽しながら抱きしめてくれましたね

縄に包まれ

貴女に抱かれ

私も心でなきました

二匹の淫獣の咆哮



折しも外はこの地特有の荒れ狂う風と冷たい雨

それでも縄の声をかき消すことはできませんでした

２人で訪れたそこには光が待ち受けていた

初めて見た光景

それを２人で見れた

それだけで特別な空間

格別の夜

奇しくも皆既月食の夜だと聞いた

確かに…

わたしたちにとって忘れられない夜になった

貴女と逢うときはいつも自分でしていた剃毛。

今回は貴女の手で施されました。

抗えないように拘束され、恥ずかしい格好でアナル周囲まで丹念に。

見られたくない。
でも、すべて晒したい。

不思議な恥辱感に漲るものに加えられる執拗な愛撫…

頭が真っ白になるのに長い時間は必要ありませんでした。

翌朝はコルセットで少し遊ばせてもらいました。
不思議なもので、男の私でもそれを身につけると淑女のような気分になってきました。



勝手に体が動きしなやかなポーズをとりはじめます。
『変身願望』は誰にでもあるもの。
世の男たちは生まれながらにそういうものを押し殺して、気づかないふりをして生きてきたのかもしれませんね。



そして貴女の縄がまた私を包んでいきます。
コルセットに抱かれ、麻縄に抱かれ、至福の朝を迎えることができました。



このまま、また眠りにつけたら。。。

部屋ではもう一つ新しい試みをしてみましたね。
以前から気になっていた、襦袢とコルセットの組み合わせ。

初めてこのビジュアルをネットで見つけた時は二重の衝撃でした。
普段見慣れない和装独特の淫靡な雰囲気と、コルセットの持つ正統的フェティッシュな世界観が見事にマッチしていました。



濃いブルーのコルセットに赤の襦袢。
サテン生地のブルーが放つ光沢と、吸い込まれるような深紅の襦袢の質感が心地好かったです。



今度は淡いブルーのコルセットに純白の襦袢。
はだけた襟元から見えるうなじと肩へと流れるラインに魅了されました。
Ｍな私をもエロ殿へと豹変させるには十分なエロティシズムを感じずにはいられません。



そして素肌にコルセット。
女豹のポーズで突き上げられた肉感的なヒップに完全降伏した私でした。