夕方に近くなると、いつもように、いつもの場所に潜り込むように辿り着きましたね。
また縄をかけてもらえる悦びと、またしばらく逢えなくなる寂しさが交錯する時間がやってきます。
そんなことを忘れるように、いつもよりはしゃいでみたりして。
少し荒っぽく、モノのように扱われながら縛られる感覚が被虐感を煽ります。
そうすると、縄を受けているだけでもう・・・
いたずらな貴女の指が這い回る。
今回ほど何度も波が押し寄せたことはありませんでした。
不思議です。
まるで女性になったかのように寄せては返し、返しては寄せる快感の波。
男のエクスタシーは一瞬だけだというけれど、こういう極みも存在するのでしょうね。
貴女に迎え入れられると、それぞれの波でお互いに極まっていくのだけれど、それが次第に同調して一つの大きな波になりました。
そこにいるのは男と女というよりも、快楽をむさぼる生き物が二匹。
貴女の言葉を借りると『鬼』なのでしょうか・・・
いや、多分本当の鬼に出会うのはまだまだ先のこと。
この先に何が待ち受けているのか。
一緒に見に行ってみませんか?